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帯・木村敏男
第一句集。
生きてゆく哀しみ少し冬すみれ
このような強い思いの尽きぬ作に、句集の集名とした一本の生命の深さを噛みしめる思いであった。木村敏男(帯より)
●木村敏男抄出
君と吾が星座同じや星祭
胸に棲む郭公遠き日のままに
日も月も汝へ急げり吾亦紅
この深き安らぎにゐて散るさくら
待つは佳き待たるるはなほ花七分
薔薇噛んで恋の命のありにけり
夢なべて哀しからむや浮寝鳥
星となる露草の眸をかなしめり
生きてゆく哀しみ少し冬すみれ
仮の世に掬びし夢や返り花
木村敏男抄出