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雀の子遊べる壬生の舞台かな
本著『壬生の舞台』は金田志津枝の第三句集。人生でも句作りでも、まさに今が円熟期の最中。従って句作のレパートリーも随分広くなっている。全巻を読み通して、こおには志津枝女史の到り着いた風雅の極みがある。心から喝采を送りたいと思う。(後藤比奈夫・帯より)
●自選10句
側室の遺品の胸の虫籠も
屏風の絵職人づくし働ける(屏風の「屏」は旧字)
秋声を聞けと放つて置かれけり
はためけるスイスの国旗登山小屋
隠れ湯に隠れてをれば月上る
憧れしことある古稀の日記買ふ
雀の子遊べる壬生の舞台かな
新暦四時を友とすとありぬ
東山より生れたる春の雲
天誅の文字が吉野の花の中