[立ち読みする]
栞・池田澄子 仁平勝
花の絵師にして言葉の彫刻師
様様な不思議を描きつづけた「花びと」の初の句画集
●収録作品より
指は花告白容れぬ闇に咲く
さようなら風に碇も櫂もなし
落日や水源の魚舞うばかり
木漏れ日の金貨われらを糶りおとし
眠れ船帆にたそがれをたたみこみ
雨冠草冠の汝が放蕩
無花果を量りて繊し銀の指
歩測してJETの土地に春の星
メルツィ君絵は描くものだアネモニイ
リラ咲けり遠雷今は光のみ
●目次
初期句編 花文字館200句
花文字館
羽楔喪失
赤色鱗粉図
夢織りびと
嫉妬(ジェラシー)書簡
天鵞絨技法
半妖精
蝶鑑褸
夕星馬上杯
橋頭堡 摂津幸彦に寄せて
自撰100句
瀧夜叉傳説
豈30句
円錐50句
花の技法 あとがきにかえて
あとがきにかえて
とうすみとんぼ 池田ひろみ(姉)
表紙絵―槿―に寄せて 板屋ちさと(妹)
著者略歴
初出誌一覧
カバー・本文装画の原画は 2008年1月 糸大八・長岡裕一郎 絵画展(原宿・積雲画廊)著者作品