[立ち読みする]
既刊3句集『朝の椅子』『蛍袋に灯をともす』『硝子の仲間』より精選約400句を収録。エッセイ「文体は思想」も収録。
「見る力の深化と時間性の獲得、この二つの特性があることで、岩淵喜代子の作品は、読まれる価値と魅力をそなえている。」 (藤原龍一郎・解説より)
並び誦す僧侶の耳へ木の芽風
秋風の馬屋に馬のゐる暗さ
逢ひたくて蛍袋に灯をともす
猿梨を採りにどこまで連れてゆく
空蝉も硝子の仲間に加へけり
解説:藤原龍一郎・池田澄子
装丁・川島進 四六判並製 104頁
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
<著者略歴>
岩淵 喜代子
1936年東京に生れる。1976年「鹿火屋」に入会。原裕に師事。1979年「貂」創刊同人として川崎展宏に師事。2000年同人誌「ににん」を創刊代表。2001年句集『螢袋に灯をともす』により四季出版「俳句四季」大賞受賞。現在、「ににん」代表・俳人協会会員・日本ペンクラブ会員・文芸家協会会員