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帯・坪内稔典
ハラハラしたり、ドキドキしたり。これがこの句集をめくるときの醍醐味だ。中島砂穂の句集はまさにその醍醐味そのもの。実はこの数年、この人は私の屈強のライバルである。砂穂の句に私はハラハラ、ドキドキしているのだ。(帯より)
●坪内稔典の10句選
海開き貝たち持場につきなさい
枇杷熟れている包帯が緩んでいる
後の月どの靴先も濡れている
秋晴れて一万余日君といて
ふっくりと空豆ふっくりとブッダの耳
妹みたいなんてバカヤロ砂日傘
柿種の一つがわたし百年後
鮫が海かじってリアス式海岸
口開ける浅蜊もノートパソコンも
八月の鯨墳墓のごと浮上