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◆最後の木語賞作家
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豊かなうたの世界からこの現世へもう一人の男性の創業を送りだすことは、やはりほんとに嬉しいことであると思いつつこの草稿を眺めている処である。 (山田みづえ)
◇作品紹介
大滝の惑ふべきものなかりけり
アイゼンにカチリとあたる春の石
大牡丹身も世もあらず潰えけり
顔(かんばせ)を隠しおほせし踊りかな
滞りなく裸木にかへりけり
物語山返信のやうに朴落葉
高遠大根敵のごとく擂り卸す
仏法僧聴きたる眼澄みにけり
紅葉峪カルメンの裾翻す
魴ボウ(魚+弗)のほつつき歩く春の海
[ほんごうおさむ(1947〜)]
定価 本体2190円+税=2300円
装丁・君嶋真理子
序・山田みづえ
4/6判並製ソフトカバー
188頁
2008.08.01刊行