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もう誰もいない地球に望の月
タンポポを踏みそこなひて倒れけり
東京の夕日傾きメロン切る
噴水の煌く刻の落下かな
月見草誰に告ぐべき海の反り
「上映中」から「花鳥諷詠入門」までの句集から選び出して収録。
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<著者略歴>
山崎 十生(やまざき・じゅっせい)
昭和22年2月17日埼玉県生まれ。昭和38年生涯の師である関口比良男に出会い、「紫」に入門。昭和41年第一句集『上映中』刊。平成元年埼玉文学賞(俳句部門)を受賞。平成4年川口市芸術奨励賞(文学部門)を受賞。平成5年埼玉県現代俳句大賞を受賞。平成13年「紫」六十周年記念祝賀会で、山崎十死生を山崎十生に改名。「紫」主宰。現代俳句協会理事・埼玉県俳句連盟参与