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[ 峯澤典子『水版画』](「詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)」より)
◆ 第一詩集
2008年 ユリイカの新人
ある慕わしい水の肌に虚しく刻まれ続け、知らぬまにその透明な傷口の光に包みこまれていた、孤独にも幸福なことばたちを、こうして記録する。 著者
おお、あらい
かすみ、が、うら
うしく、ぬま
やさしい空耳のような
土地の名を
ひくく唱えると
わたしの駅から駅を流れる
にがい水が
息の震えに
慰められ
長い不眠の旅を終え
いま静かな眠りにつく
(「雛祭り」より一部引用)
装丁・君嶋真理子
菊判変型上製カバー装
96頁