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◆ 第二句集
「地の塩もしとどに濡れてしばれおり」
この句集を通底するものは、ひとりの思索する人間の姿である。
自然を見つめ、自己を見つめ、現代の思想や世界を見つめている。(帯)
◇ 柿本多映抄出
観音の悲しみならん蓬の木
布袋草おのが浮力に流される
田水張るたらちねの母映すべく
虎杖の酸っぱき日々と思いけり
渇仰や夏野は白い石を抱き
閃光を見たる尖塔蝉時雨
深層に蒼い薄がゆれている
火の河と水の河ある曝書かな
年ごとに二月の山に近くなる
未来人橙ほどのめでたさを
おおばやししんじ(1934〜)
定価 本体2571円+税=2700円
帯十句抄出/柿本多映
装丁・君嶋真理子
4/6判フランス装
206頁