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『定本・対岸』から『新船』まで、既刊全8冊の作品を季語別に収録。
作品理解の上で更に役立ち、十作者にとっては季語を通じて俳句を学べる格好の一書。
収録句集『定本・対岸』『約束』『週末』『高音』『晴天』『仲間』『大租』『新船』
●冬・冬滝の項より
瀧凍てていまひたすらの耐へ時間/高音/昭和58年
凍瀧を蔵して山は欝の時/高音/昭和58年
どこへ立ちても凍瀧に見下ろされ/高音/昭和58年
真向ひに凍瀧があり楮小屋/高音/昭和58年
現身のほどもよごれて師走瀧/高音/昭和58年
しつかりと見ておけと瀧凍りけり/高音/昭和59年
月の出の凍瀧深傷さらしけり/高音/昭和59年
荒星の息もあらはに瀧凍る/高音/昭和59年
晴天の凍瀧としてつきささり/高音/昭和59年
どこよりか焚火の匂ひ瀧凍る/新船/平成10年
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[いませごういち(1936〜)「対岸」主宰]
装丁:山崎昇
2006/10/9刊行