二度とふりかへることなき枯野人
十戒を説きて神父の大くさめ
寒鯉を飼ふしろがねの真水かな
敬虔なクリスチャンである著者の豊かな世界が満ちあふれた第4句集。平成3〜14年の作品を収録。
●著者略歴
昭和10年8月26日岐阜市生まれ。昭和29年キリスト教入信。俳句を始める。「天狼」「七曜」に入会。昭和40年俳人協会全国大会賞受賞。昭和41年「氷海」入会。昭和43年氷海新人賞受賞。第1句集『傷痕』上梓。昭和48年氷海同人賞受賞。昭和53年第2句集『寒柝』上梓。「狩」創刊に同人参加。昭和59年第5回巻狩賞(同人賞)受賞。昭和63年第3句集『草矢』上梓。平成2年岐阜県芸術文化奨励賞受賞。平成5年自註現代俳句シリーズ『長田等集』上梓。平成7年第2回俳人協会俳句大賞受賞。狩白羽同人、俳人協会会員、国際俳句交流協会会員