◆ 季語別シリーズ第11弾
「陶の首飾り」から「約束の橋」まで、既刊句集全八冊の作品を季語別に収録。作品理解の上で更に役立ち、実作者にとっては季語を通して俳句を学べる格好の一書。
●収録作品
第1句集『定本・陶の耳飾り』
第2句集『花響き』新装版
第3句集『天仙果』
第4句集『命かぎり』
第5句集『待春』
第6句集『アネモネ』
第7句集『岸辺』
第8句集『約束の橋』
秋 正座してそれぞれの秋みつめをり 天仙果 昭和五十年
十月 十月や池の底までつづく石 約束の橋 平成四年一九九二
秋の雲 秋雲のやはらかに掌は雑巾縫ふ 花響 昭和四十年〜四十一年
名月 オルガンに恋の譜開く満月下 陶の耳飾り 1955〜1957
流星 流星を見てより烏賊の眼のうるみ アネモネ 1987.1〜1987.8
露 露の世に書き残したき何々ぞ 待春 昭和五十八年
鈴虫 鈴虫の甕の清らを子に托す 命かぎり 昭和五十六年(二)
曼珠沙華 曼珠沙華亡き夫に来る誕生日 岸辺 平成元年
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●中嶋秀子(なかじま・ひでこ)
1936年東京生まれ。
加藤楸邨、能村登四郎に師事。
「寒雷」「沖」同人を経て、1986年「響」創刊主宰。
第43回現代俳句協会賞受賞。日本文芸家協会会員。
句集『陶の耳飾り』『命かぎり』『約束の橋』『玉響』他9冊。
評論集『黎明期の女流俳人』他。