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◆ 著者第一句集
十三年間のたゆみない句作は、これらの章名にもよく現われていて、娯しみながら、丁寧に生活し、家族を愛し、俳句をいつくしむ態度が、読者に快い韻きを与えてやまないだろう。
山田みづえ（序文より）


　　　　　猫の鈴取り替ふことも年用意
　　　　　三寒四温乱れて暖し猫と遊ぶ
　　　　　春満月べランダの妻少女めく
　　　　　昼月にひとつ化けたるしやぼん玉
　　　　　空紺碧国旗制定記念の日
　　　　　寒満月に外して捨つる一仮面
　　　　　棚なべて若葉に譲りし梨の花

序文・山田みづえ　装丁・君嶋真理子
四六判並製カバー装　220頁