書籍詳細

大嶋南涯子句集『くぐり戸』 [9784894024578]

販売価格: 2,400円(税別)

(税込: 2,640円)

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あこがれの街を転がる冬の月 ただぼうぼうと燃えるだけでなく、行く末をしっかり見つめている第一句集。

「歳だから」とはいうことのできない、若々しい句ばかりだ。いつのまにか、私たちの句会では、これらの句が「南涯子さんらしい句」として確立した。艶っぽい俳句が出されると、「これは南涯子さんの句に違いない」とまで言われるようになった。
(中略)全てを達観している南涯子さんは、ただぼうぼうと燃えるだけでなく、行く末をしっかりと見つめている。

     独り寝も泣かぬ約束茄子の花
     妻無くも風無くも散る夕紅葉
     くぐり戸は五寸と開かず寒の明け
     老いうらら二人の道に忘れ雪
     化粧して春満月の匂いたる
     散らないでせっかく咲いた姥桜
     別れ来て峠に待つは鉦叩

序文・佐藤文子 装丁・君嶋真理子
装画・樽見盛衛 題字・池田遊子
四六判上製カバー装 180頁

●著者略歴
本名一義。大正9年8月29日長野県松本市に生まれる。昭和16年4月旅順師範学校本科卒業。昭和17年1月砲兵中尉として終戦まで北部仏印戦線に駐留。昭和21年4月復員し松本の生家に帰る。昭和22年8月歌人山村湖四郎氏の帰郷を機に「創作」村井支部創設の発起人となる。藤森蘭堂氏や金井芳美氏と共に歌誌「蘖」を発刊(2年後に解散)。昭和23年5月名古屋に転職。短歌に訣別し、会社創業に専念。昭和23年12月現在のエービーシー(株)を創業。初代社長に就任(現在会長職)。平成10年11月「信濃俳句通信」に入会。平成12年1月「天籟通信」に入会。平成14年1月信濃俳句通信新人賞受賞
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