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◆ 最後の句集
孔子は人生の在りようは、詩によって感情を高め、礼を守って人と和し、音楽によって心を柔らぐことに尽きると考えていた。高齢化社会を迎えたわれわれが十七文字に楽しみ、仲間と和し、花の旅などに遊ぶことに孔子は賛成のようであって、それでこそ、仁者はいのちながしと言うわけだろう。
清水基吉(『俗中の真』より)
◇収録作品より
小便の出どころ寒し年を越す
去年今年耳遠くしてもの思ふ
福寿草病ひに強く愛に弱き
良寛さんも私ごときも冬ごもり
水鳥も離れて寝るは淋しいぞ
生身魂しつかりせよといはれても
問うて学ぶを学問といふ孔子祭
虫しぐれ草葉の蔭といふところ
足はよろよろ魚氷に上る頃とかや
ひよどりはゆやけの山へ帰りけり
しみずもとよし「日矢」創刊・主宰(1918〜)
定価 本体2467円+税=2600円
装丁・君嶋真理子
4/6判フランス装
114頁