書籍詳細

菊池風立子『句集雪高野』 [9784894024152]

販売価格: 2,600円(税別)

(税込: 2,860円)

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◆ 著者第一句集
<胡弓の音風を慰め風の盆>
<阿波踊習ふ娘に母の笛>

風の盆の胡弓の物悲しさはよく詠まれているが、胡弓の音が風を慰めていると感じ取ったところに、この著者の心の深さが見える。阿波踊の母娘の句は、有名な踊を全く別の角度から詠んで、伝統の芸のあり方をそこはかとなく描いたもの。深い洞察を胸深く畳んで、言葉をしっかり選び、ぎりぎりまで省略を効かせた見事な句は、これらの他にも集中数多い。著者の取材の広さと相俟って、読者は日本中の名所旧蹟を案内される心地がするであろう。後藤比奈夫(序文より)

     若狭路や雪に埋もれし仏たち
     大門を潜れば浄土雪高野
     春の潮鬼の洗濯板洗ふ
     トテ馬車に昇仙峡の風涼し
     幻の岩魚隠れて釣るがこつ
     落柿舎の蓑を借りたき初時雨

序文・後藤比奈夫 金婚祝句・後藤比奈夫
装丁・伊藤鑛治 四六判上製函装 190頁

●著者略歴
本名、功。大正13年大分県生。昭和18年徳島高等工業学校土木工学科(現徳島大学)卒。同年間組株式会社(大阪支店次長)。昭和57年山崎建設株式会社(取締役営業副本部長)。平成5年国際航業株式会社顧問。平成10年本州コンサルタント(株)顧問となり現在に至る。技術士(建設部門)。現在、「諷詠」同人・(社)俳人協会会員・大阪俳人クラブ会員
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