書籍詳細

並山南山句集『流寓』(りゅうぐう) [9784894024802]

販売価格: 2,400円(税別)

(税込: 2,640円)

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◆ 著者第一句集
「俳句は詩である」ことを今後の句作りの指針として歩んで行きたいと、作者は語る。現代俳句においてポエジーの所在の必要性を重要視することは、意外に少ない。この世の中であるからこそ、きらきらしたポエジーを求めたいものである。常に前に前に進もうとする作者の俳句への眩しいばかりの願いは、更に研鑽への道を導くにちがいない。
上田日差子(序文より)


     春の虹ひと佇つゆゑに海さびし
     流寓や吹けば変らぬ草の笛
     あぶれ蚊や反故にカフカの皺の貌
     大文字に老のゐずまひ正しけり
     ふるさとは昔のくらさ火縄振る
     野にしるき雨のすぢ顕つ光悦忌
     あかときの示寂のたより雁渡る

序文・上田日差子 装丁・君嶋真理子 篆刻・池田耕治(もぐら庵)
四六判上製カバー装 224頁

●著者略歴
本名、進。大阪府出身。大橋桜坡子に師事、総理府等を経て、団体役員。昭和63年上田五千石主宰「畦」入会。平成2年黒田杏子主宰「藍生」入会。平成9年上田五千石没後、上田日差子主宰「ランブル」入会。現在、「ランブル」同人、俳人協会会員
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