書籍詳細

室伏利行句集『笛吹川』 [9784894024357]

販売価格: 2,600円(税別)

(税込: 2,860円)

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◆ 著者第一句集
開巻劈頭に
<紺匂ふ法被贈られ初仕事>
<お隣のラジオ小さき良夜かな>
 がある。作者二十歳代、四十年以上前の作品。紺の匂う法被の贈り主は、多分社長とか工場長とかいった役職の人。素直にそれを着て、紺の匂いに心を引き緊めながら初仕事にいそしんでいる作者。余りに見事な月に、ラジオの音を小さくしてしまっている隣家。隣家との距離も物思わせるが、余りの月の明るさに、ラジオの音が減衰して聞こえるようにも思える。どちらの句も、素材の配し方も季題の据え方も、ほどほどに核心を衝いていて、とても初学の作とは思えない。後藤比奈夫(序文より)

     入学の子と連れだちて美しく
     睡蓮に西太后の石の船
     胴長の家族揃ひて御慶かな
     復唱をして駅長や恵方指す
     ガーベラの咲きぬ園児の絵のやうに
     木枯や笛吹川と言ふ謂れ

序文・後藤比奈夫 装丁・君嶋真理子
四六判上製函装 220頁

●著者略歴
昭和6年8月15日静岡県生れ。昭和34年頃、後藤夜半先生に師事。昭和46年職務の為一時中断。昭和59年後藤比奈夫先生に師事。諷詠同人、俳人協会会員
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