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全体のイメージを重視して、各章題を「ひとり」「ふたり」「家族」「みんな」として構成。平成12年5月以降の句から300句を自選した句集。
恵介は大学院では西東三鬼を研究テーマにし、母校の甲南高校の国語教師になって現在に至っている。俳句を作ること、あるいは俳句を研究することが、彼の場合、職業と密接にからまっている。とすれば、このあたりで大胆に宣言してもいいだろう。
「自分が俳句五百年の伝統を負う」と。
(帯より)
◆収録作品より
ペンギンと空を見ていたクリスマス
死んだふりして冬空の愛し方
泉こぽ知らない声を出せるかも
風が来て風が出てゆくパオの夏
谷若葉ちょっと黙っていいですか
柿を見て柿の話を父と祖父
陸つづきだろうか父とカキフライ
春泥をアトムになって飛んでみる
球春や青春いつも雲ひとつ
圏外にいる煮凝りのなかにいる
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[しおみけいすけ(1971〜)]
帯・エンディング:坪内稔典
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
180頁
2007.07.09刊行