読みすすんで行くと朝露のようにきらりきらりと光るものがある―それは作者の俳句への思いそして家族への愛である。あえかな光だがどんな宝石よりも美しい―第一句集。
福寿草微笑み返しくれにけり
寄つて来し猫にやるものなく寒し
師の影のふと見えにけり鑑真忌
露草の一つ一つの希望の瞳
●著者略歴
昭和30年4月4日東京生まれ。立教女学院中学・高校卒。立教女学院短期大学英語科卒。平成4年「若葉」に入会、清崎敏郎の選を受ける。平成5年浜松若葉会にて桑原鯨音の指導を受ける。同年「蘖」(知音の前身)に入会。平成8年「知音」創刊に参加、西村和子・行方克巳に師事。平成14年知音同人。俳人協会会員。静岡県浜松市在住