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◆第一句集
田中亘代さんは型の人である。型を信じ型と馴染み、型を愛するなかで己れを磨き高める歩みをつづけてきた。
(帯より)
◆綾部仁喜抄出
枯菊を焚いてあたりの日暮かな
素謡のその強吟や夏の果
はなやかに見舞はれてをり櫻鯛
蛇穴に入るなんとなく羨まし
涅槃図の満月にして影もたず
軽きもの下げて七夕竹たわむ
瞑りて花の亀とはなりにけり
かたくりの花三千の影の中
四万六千日逝かねば会へぬ人のこと
コスモスの風のもつれは風が解く
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[たなかのぶよ(1939〜)「俳人協会」会員 「泉」同人]
帯・序:綾部仁喜
装丁:君嶋真理子
四六判フランス装
172頁
2007.07.19刊行