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現代俳句女流シリーズ燦II 句集 流れつつ / 志田千惠

現代俳句女流シリーズ燦II 句集 流れつつ / 志田千惠[4781400587]

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帯・小川軽舟
栞・星野高士

夕ざくら母を他人に預け来し

志田さんは俳句の中で真顔を見せることが少ないのだけれど、この句はどうだろう。施設に母を預けたことを、他人に預けてきたと感じる身内としての思い。母のいない家で風呂を洗い、洗濯物を取り込み、夕飯の支度をする。ふと桜を見上げたその顔を、私はとても美しいと思う。小川軽舟(帯より)

●自選十句
寺の子に僧の名を聞く春火桶
雪女郎見しより誰も愛せざる
星凍つる音秀峰に耳二つ
霧の国境ヘッドライトの散乱す
大いなる凍空に山片寄れり
雪解風靴屋のジョンは戦場に
初山河仔馬の気性激しかり
流れつつ日にまみれつつ水澄めり
助手席に乗る猟犬や夜明前
涼しさは淋しさに似て舟に乗る

●目次
序・小川軽舟

寺の子 昭和57年~62年
霧の国境 昭和63年~平成4年
初山河 平成5年~16年
夕ざくら 平成17年~20年

あとがき

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